中国がGPU不使用の超高性能スパコンを発表、国産CPU4万7000基で2エクサフロップスを達成

中国が国産CPUのみを使用したエクサスケール級スーパーコンピューター「霊神(Lingshen)」を発表した。GPUアクセラレーターを一切使わずにエクサスケール性能を達成する世界初のシステムとして注目を集めている。搭載されるプロセッサーは中国製のみで構成され、ファーウェイのKunpengサーバーを採用。外国製コンポーネントは一切使用しないとされており、米国の輸出規制を受けている中国が、独自の技術力でスパコン分野の最前線に立とうとする姿勢が鮮明になった。

システム全体では4万7000基のCPUを92台のコンピュートキャビネットに収め、合計2エクサフロップス(毎秒200京回の浮動小数点演算)の性能を実現するとしている。現在の世界トップクラスのスパコンはGPUを大量に搭載して高性能を実現するのが主流であり、CPUのみでエクサスケールに到達するアプローチは異例中の異例だ。これはRTX 5090などのハイエンドGPUが持つ並列演算能力をCPUのみで代替しようとする、極めて野心的な試みといえる。

ゲーミングPCユーザー視点から見ると、このニュースはGPUの重要性を逆説的に際立たせる。現代のゲームや生成AIワークロードにおいて、RTX 5000シリーズやRX 9000シリーズといったGPUが担う並列処理の役割は非常に大きい。Lingshenのように膨大な数のCPUを並べることで性能を補完する手法は、単価やワット効率の観点で大きなトレードオフを伴い、コンシューマー向けPCへの転用は現実的ではない。

一方、この技術的挑戦は半導体産業全体に大きなインパクトを与える可能性がある。米国の対中輸出規制によりNVIDIAやAMDの最先端GPUを入手できない中国が、CPU並列化という別アプローチで世界水準の計算能力を確保しようとしていることは、国際的な半導体競争の新たな局面を示している。今後、中国国内でCPU設計・製造技術がさらに進化すれば、グローバルな半導体市場にも無視できない影響を与えることになるだろう。

出典:China’s National Supercomputing Center

管理人コメント

GPU一切なしで2エクサフロップスとは…「これがCPUオンリーの底力か」と驚くばかりです。RTX 5090が手元にあっても震えてしまいそう。4万7000基のCPUを冷やすための電気代と冷却費を考えると、もはや一国の電力網がスパコン専用みたいな規模感ですね。「GPU不要論」が国家レベルで来るとは!

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