Samsung、SK Hynix、Micronの大手DRAM3社が、次世代メモリ規格「DDR6」の開発を本格的に進めていることが韓国メディアThe Elecの報道で明らかになった。各社はJEDECの監督のもと、基板メーカーと連携しながらモジュール開発を進めており、商用出荷は2028年を目標としている。なお、JEDECの初期DDR6草案は2024年から参照可能だったものの、電圧範囲やピン配置など具体的な仕様はまだ確定していない段階だ。
DDR6の最大の特徴は転送速度で、初期段階では8,800MT/s程度からスタートし、規格の成熟とともに最大17,600MT/sまで拡張される見通しだ。これは現行DDR5の上限を大きく超える数値であり、DDR6では4×24ビットのサブチャンネル構造が採用される。これはDDR5の2×32ビット構造とは根本的に異なるアーキテクチャであり、信号品質の確保に新たなアプローチが求められる。高速動作時のDIMMフォームファクターの物理的な限界を補う手段としては、CAMM2技術の採用が有力視されている。
普及の順番としては、サーバー・データセンター向けが先行する見込みで、その後ハイエンドノートPC、そして最終的にデスクトップ向けコンシューマー市場へと波及するとみられる。コンシューマー向けにDDR6が本格普及するのはAMDのZen 8世代やそれ以降のIntelプラットフォームが登場する2030年代になると考えられており、現在自作PCを組んでいるユーザーへの恩恵は数年先になりそうだ。
この開発加速の背景には、AI需要によるDRAM供給の逼迫がある。サーバー市場ではDDR5がシェアの約80%を占め、今年中に90%に達する見通しであり、旧世代DDR4の製造終了も視野に入っている。各メモリメーカーにとって、DDR6への早期移行はAI向けデータセンター需要への対応と生産設備の最適化という二つの目標を同時に達成する手段となっている。デスクトップユーザーとしてはまずDDR5環境を最大限に活用しつつ、DDR6の動向を長期的に見守るのが賢明な姿勢といえるだろう。
出典:TechPowerUp
管理人コメント
DDR6は最大17,600MT/sとか、もはや「爆速」を通り越して「爆音」レベルの速さですね。ただしコンシューマー向けの普及は2030年以降とのことで、「DDR6が来る頃には自分もおじさんになってる…」という自虐ネタが現実になりそうです。今はDDR5をしっかり活用しながら、長い目で次世代を待ちましょう!
読み込み中...








