NAND Flash不足は2028年まで継続か、メモリ価格は下半期も上昇基調

SSDコントローラー大手Silicon Motionのウォレス・コウ社長兼CEOが台湾メディアのインタビューに応じ、NANDフラッシュの供給不足が2028年まで続く可能性があるとの見解を示した。AI投資の重点がモデルのトレーニングから推論処理へとシフトしており、それに伴うメモリ・ストレージ需要の拡大が供給側の制約と重なっている状況だという。

北米のクラウドサービス事業者がAIインフラへの投資を積極的に継続しており、将来的なメモリ不足を懸念した長期契約や前払いによる供給確保が進んでいる。一方でコウ氏は、こうした大規模な資本支出を長期間維持するのは現実的ではないとも述べており、AIインフラ投資が減速すればメモリ需要が急落するリスクも内包しているとみられる。ただし、メモリ産業はかつての価格サイクルには戻らないとも強調しており、メーカー各社は製品の付加価値向上に軸足を移していくとされている。

供給拡大の難しさも改めて浮き彫りになっている。仮にメーカーが今すぐ増産に踏み切ったとしても、土地取得からクリーンルーム建設、設備の搬入・立ち上げ、歩留まり調整に至るまで2〜3年を要するうえ、製造設備自体の納期も1年から1年半に及ぶため、短期での需給改善は難しい状況だ。

価格動向については、2026年下半期もメモリ価格は上昇基調が続く見通しであるが、上昇幅は上半期よりも縮小するとコウ氏は見ている。価格高騰の影響でコストを吸収しきれないスマートフォン・PCメーカーも出始めており、大量調達の交渉力を持つ大手ブランドが市場シェアを伸ばす展開も予想される。DDR5メモリやSSDの購入を値下がり待ちで先送りしている場合、2028年まで有意な値下がりを期待するのは難しい状況とされている。

管理人コメント

NANDフラッシュが2028年まで不足って…「今買うのが正解?」と聞かれたら「今日が一番安い日かもしれない」というヤツですね。SSD価格の値下がりを待っている間に、容量の夢だけが膨らんでいくという悲しきゲーマーの業である。推論AIがストレージをがぶ飲みしているのも、なかなか罪深い話だ。

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