AIブームの影響が、ついに一般向けSSD市場にも及ぶ可能性が出てきた。NVIDIAの次世代AIプラットフォーム「Vera Rubin」の量産準備が進み、大容量SSDに使われるTLC NANDフラッシュメモリのスポット価格が上昇し始めている。
512Gb TLC NANDのスポット価格は、6月に一時下落したあと、現在は21ドルまで回復。市場では、Vera Rubin向けシステムの生産拡大によってSSD向けNANDの需要が急増していることが主な要因とみられている。
Vera Rubinでは、新技術「CMX(Context Memory eXtension)」を採用し、AIが扱う膨大なデータを効率よく処理するため、大容量のTLC NANDストレージを活用する構成となる。1台のサーバーだけでも約600TB、ラック単位では約9.6PB(9,600TB)ものストレージを搭載する計画で、一般的なPCとは桁違いの容量を消費する。
さらに、AIデータセンター向けエンタープライズSSD(eSSD)の需要も拡大しており、NVIDIAはKioxia(旧東芝メモリ)やSK hynixなどの主要メーカーと長期契約を結び、安定した供給を確保していると報じられている。それでも需要の勢いが強く、スポット市場では価格上昇が始まっている状況だ。
一方で、Bank of Americaは、Vera Rubin UltraでHBM搭載量が大幅に削減されるとの見方を否定しており、引き続きHBM4を16スタック搭載するとの予測を示している。AIインフラへの大型投資は今後もしばらく続く見通しで、その影響がゲームPC向けSSDの価格にまで波及するのか、今後の動向が注目される。
出典:Zephyr on X
管理人コメント
TLC NANDの価格がAI案件に引っ張られて上昇とは……SSDを買うタイミングを「AIが決める時代」の到来か。9.6ペタバイトのキャッシュって、もはやゲームのセーブデータとは桁が違いすぎて笑えない。我々のゲーム用SSDまで値上がりしないか、こっそり心配している今日この頃である。








