東芝、HDD生産能力を2027年度に倍増へ 約600億円投資との報道、AI向け需要に対応

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東芝がフィリピンのHDD生産拠点に約600億円を投じ、データセンター向けニアラインHDDの生産能力を2027年度に2025年度比で倍増する計画だと報じられた。AI関連のデータ保存需要が拡大するなか、大容量HDDの供給を増やす動きとなる。

日本経済新聞の報道を紹介したTom’s Hardwareによると、増強対象はフィリピンのラグナ・テクノパークにある製造拠点で、新たな製造ラインの設置と一部出荷がすでに始まっている。クリーンルーム内の作業や検査工程の自動化も進め、生産量の拡大と製造効率の改善を両立するという。

ニアラインHDDは、大量のデータを比較的低い容量単価で保存するための企業向け製品だ。今回の設備投資は、2027年に投入する30TB級の次世代製品への対応も視野に入れている。Tom’s Hardwareは、容量拡大の説明がマイクロ波アシスト磁気記録技術を採用するM12シリーズの計画と整合すると分析している。

報道では、2030年ごろの65TB級製品の量産や、その先の100TB級も見据えている。ただし、これらは将来の開発・生産計画であり、一般消費者向けの発売日や販売価格が決まったという意味ではない。

PCユーザーにとっては、ストレージ需要の拡大に対し、メーカーが供給能力を増やし始めた点が重要になる。一方、今回の投資の中心はデータセンター向けであり、国内のNAS用HDDやバックアップ用HDDが直ちに値下がりする根拠にはならない。生産能力の拡大が実際の供給増につながる時期と、その間の需要の伸びを分けて見る必要がある。

出典:Tom’s Hardware

管理人コメント

供給を増やす話は歓迎ですが、増産先でもAIが大口注文を抱えて待っています。こちらのバックアップ用HDDまで順番が回るかは別問題。今回の報道だけで「来年は安くなる」と買い控える理由にはしにくいです。容量不足が迫っているなら、必要な容量と保証、現在の価格で判断したいところ。増産計画と店頭の値下がりは、時間差も含めて見ておきたいです。

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