発売中止のCore Ultra 9 290K Plus実機検証、270K Plusとの差はわずか2〜3%

Intelが製品化を見送ったArrow Lake Refresh世代のフラッグシップCPU「Core Ultra 9 290K Plus」のプロトタイプが中国のレビュワーによって実機検証され、その結果が公開された。入手したのはBilibiliチャンネルのレビュワーで、Intel関係者に近い情報源から2個のES品を入手してテストを実施したという。BIOS上でも「290K Plus」と正しく表示され、Core Ultra 200S Plus世代専用のIntel BOT(Binary Optimization Tool)にも対応していたことから、本物のプロトタイプであることが確認されている。

仕様面では、Core Ultra 9 285Kと同じ24コア24スレッド構成を引き継ぎ、ベースクロック3.7GHz・ブーストクロック5.8GHzを想定した設計となっていた。実際のベンチマークではマルチスレッド負荷時にP-Coreが最大5.5GHz、E-Coreが最大4.8GHzで動作し、クロック自体は下位のCore Ultra 7 270K Plusを上回る数値を記録した。しかし合成ベンチマーク全体の平均性能差はわずか1.5%程度にとどまっており、「Cinebench R24」マルチコアに至っては0.69%の差しかなかったとされている。

ゲーミング性能における差はさらに小さい。1080p環境での6タイトル平均フレームレート比較では、290K Plusが270K Plusを上回るのは平均2〜3%程度であった。「Delta Force」では最大8%程度の優位性を見せる一方、「黒神話:悟空」などでは逆に270K Plusが上回る場面もあったという。また同世代のAMD製CPU「Ryzen 9 9950X3D2」との比較では、1080pゲーミングにおいて総じてAMD側が優位な結果となっている。

レビュワーは、この性能差であれば270K Plusを軽くオーバークロックするだけで290K Plusに匹敵あるいは上回る性能が得られると指摘している。仮に290K Plusが発売されていた場合、399〜499ドル相当の価格帯が想定されており、270K Plusとの2〜3%の差を数万円の上乗せで正当化するのは困難だったとみられる。日本市場では270K Plusが59,800円、Core Ultra 9 285Kが95,000円で販売されており、Arrow Lake Refreshでフラッグシップ性能を求めるユーザーにとっては、引き続き285Kまたは270K Plusが現実的な選択肢となりそうだ。

出典:Bilibiliチャンネル

管理人コメント

「フラッグシップ」と名乗るからには圧倒的な性能差を期待したいところ、たったの2〜3%差では「フラッグだけ立てて船が来なかった」状態。Intelが発売を取りやめた判断はある意味正直で好感が持てるが、ユーザー目線では「見果てぬ夢のCPU」として語り継がれる存在になりそうだ。

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