MicrosoftがWindows 11 24H2/25H2向けに、帯域外の緊急更新プログラム「KB5129195」を配信した。9月の更新後に発生したRemote Desktop Servicesの不安定化や、一部USBオーディオ環境の問題などを修正する一方、AMD Radeon搭載PCで報告されているクラッシュやブラックスクリーン、エクスプローラーの不具合については解消されていない。
今回の更新は通常の月例配信を待たずに公開されたもので、Windows User-Mode Power Serviceの権限昇格脆弱性への対策も含む。Remote Desktop Servicesでは、接続やサインインに失敗したり、関連ツールが応答しなくなったりする問題を修正。Plan9を利用してWindowsホストとLinux仮想マシンのフォルダーを共有する一部環境についても改善が入った。
USB Audio Class 1.0デバイスで発生していた不具合も一部が修正され、8チャンネルや3Dオーディオモードが正常に動作しない問題には対処された。ただし、音がまったく出ない、音量調整が機能しないといった症状は一部環境で残っており、Microsoftも追加修正を進めている。
よりPCゲーマーへの影響が大きいのが、9月更新「KB5124008」以降に報告されているRadeon関連の問題だ。対象環境ではシステムのフリーズやクラッシュ、ドライバータイムアウト、ブラックスクリーン、映像出力の消失などが報告され、グラフィックスドライバーを再インストールしても改善しないケースがあるという。KB5129195では、この問題に対する修正は確認されていない。
同じく、エクスプローラーが起動しない、起動直後にクラッシュする、ファイル履歴が外付けドライブを認識しないといった報告も残る。Citrix UPMやFSLogixなどを利用する企業環境でも影響が確認されており、今回の緊急パッチで9月更新後の問題がすべて片付いたわけではない。
緊急更新が必要な脆弱性やRemote Desktop関連の問題へ対応した点では、KB5129195を単純に避けるべき更新とはいえない。一方で、Radeon環境を中心に未解決の症状が残っているため、更新後に不安定化したPCでは、MicrosoftやAMDから追加情報が出るまで症状と更新履歴を切り分けて確認する必要がある。
Windows 11では機能追加の速度が上がる一方、月例更新後に別の不具合が表面化するケースも続いている。今回の帯域外更新も「問題をすべて解決した修正版」ではなく、複数ある問題の一部を先行して修正したものと捉えるのが適切だ。
管理人コメント
緊急パッチが出たので一件落着……ではなく、Radeonのクラッシュやエクスプローラー問題はまだ残っています。KB5129195自体には重要な修正もあるため、単純に更新停止で済ませにくいのが厄介。9月更新後に調子が崩れたPCは、追加修正が出るまで更新番号と症状をセットで確認しておきたいです。








