Valveが、Steam FrameでAndroid向けゲームを動かすために開発した互換レイヤー「Lepton」をオープンソース化した。3月にSteam Frame Verifiedの要件とともに発表されていた技術で、現在はValveのGitLab上にソースコードと技術情報が公開されている。
Leptonの主な目的は、Android向けに作られたVRゲームをSteam Frameへ移植しやすくすることにある。Waydroid、Anbox、Halium、Hybrisなど既存プロジェクトの技術にValve独自のコードとAOSPの一部を組み合わせ、Android環境を丸ごと抱えるのではなく、SteamOS側のグラフィックスドライバーやVulkanレイヤー、Steam関連ライブラリを利用する構成となっている。Steam Frameのハードウェアへ直接近い経路で処理させ、互換環境の負担を抑える狙いだ。
Valve自身は、Leptonを汎用的なAndroidアプリ実行環境として完成させたわけではないとしている。Steam Frame向けVRタイトルの移植が開発の中心で、それ以外の用途については動作しても十分に調整されていない可能性がある。一方、オープンソース化によって外部開発者が仕組みを確認し、修正や新しい用途を試せるようになったため、Valveだけで互換性を広げるより発展の余地は大きい。
SteamOSではWindowsゲームを動かすProtonがソフトウェア資産の拡大に大きな役割を果たしてきた。Leptonが同じ規模へ成長するかはまだ分からないものの、Steam FrameではPC向けタイトルだけでなくAndroid VRの資産まで取り込める可能性が生まれる。Valveがハードウェアを増やすだけでなく、異なるプラットフォームのゲームをSteamOS側へ引き寄せる互換技術を整備している点が今回の動きの核心となる。
出典:TechPowerUp
管理人コメント
ProtonでWindowsゲームを取り込み、今度はLeptonでAndroid VRにも手を伸ばす。ValveはSteamOSの守備範囲をじわじわ広げています。ただし現時点のLeptonはSteam Frame向けが中心で、Androidなら何でも快適に動く魔法の箱ではありません。それでもオープンソース化したことで、外部開発者まで巻き込めるのは大きいです。








