ValveがSteam Frame向けに用意したARM版SteamOSを利用し、Snapdragon搭載の携帯ゲーム機へ移植するコミュニティプロジェクトが相次いで登場している。AYN Odin 2をはじめ、KONKR Pocket Fit G3、AYANEO Pocket S2シリーズなどでSteamOS系の環境が動き始めた。これらはAndroid端末として販売された製品だが、Steamのゲームモードやデスクトップ環境を備えたLinux携帯機へ作り替える試みとなる。
ただし、Steam Frame用のシステムイメージをそのまま流用しているわけではない。Valveが提供したARM版SteamOSのユーザーランドを利用しつつ、各端末に対応する独自カーネルやドライバーを組み合わせる必要がある。Snapdragon G3 Gen 3を搭載するKONKR Pocket Fit G3やAYANEO Pocket S2ではSteam Frameと近いハードウェア構成を利用できる一方、端末ごとにディスプレイ、コントローラー、電源管理などの対応が必要になる。x86向けPCゲームについてもFEXなどの変換レイヤーを介するため、すべてのSteamゲームがそのまま動作するわけではない。
それでもARM版SteamOSがValve製ハードウェアの外へ広がり始めた意味は小さくない。これまで高性能なSnapdragon携帯機はAndroidゲームやエミュレーションが主な用途だったが、Steamライブラリへ直接アクセスできる環境が成熟すれば、Windows/x86中心だったPC携帯ゲーム機の構図が変わる可能性がある。現状はValve公式サポートではなく、導入にも相応の知識が必要な段階だが、ARM版SteamOSがSteam Frameだけで終わらない兆しはすでに見え始めている。
出典:VideoCardz
管理人コメント
これは結構おもしろい流れです。Steam FrameのためにValveがARM版SteamOSを作った結果、別のSnapdragon携帯機までSteam機化し始めました。まだ非公式で、ゲーム互換性も電源管理も発展途上。それでもAndroid携帯機とSteam Deck系PCの境目が薄くなるなら、ARMゲーミングPCの入口になる可能性があります。








