Steam Remote Playに新コーデック「Pyrowave」 最大500Mbps・YUV 4:4:4で低遅延を狙う

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ValveがSteam Client Betaに、新しい映像コーデック「Pyrowave」を追加した。Steam Remote Play向けに高帯域・低遅延を重視して開発された実験的なコーデックで、GPUをエンコードとデコードの両方に利用する。従来のストリーミング方式より通信量を大幅に増やす代わりに、圧縮処理による遅延を減らす設計となっており、ビットレートは手動設定で100~500Mbpsまで選択できる。

代償はネットワーク帯域だ。ValveによるとPyrowaveは一般的なストリーミングコーデックの約5~10倍の帯域を使用するため、ホストPCとクライアントの両方を少なくともGigabit Ethernetでルーターへ有線接続することを推奨している。HDRに加えYUV 4:4:4にも対応し、4:4:4を有効にすると色差情報を間引かないため、4Kデスクトップの文字や細いUIをより鮮明に表示できる。一方で必要帯域と処理時間はさらに増えるため、ゲーム映像だけなら常に有利とは限らない。

現時点ではWindowsとmacOSのSteam Betaで利用でき、Linuxでは実験的なSteamRT3クライアントを有効にする必要がある。Steam Linkのモバイルアプリにも今後対応する予定だ。Pyrowaveは詳細設定から手動で有効にする必要があり、Valveもすべての環境で遅延が短くなるとは保証していない。ネットワークやディスプレイ自体の遅延は残るためだ。それでも、自宅LAN内で高性能PCの映像を別のPCやMacへ飛ばす用途では、「圧縮率より速度と画質を優先する」というかなりPCらしい選択肢が加わった。

出典:VideoCardz

管理人コメント

最大500Mbps、しかも従来コーデックの5~10倍の帯域を使うという、かなり力技の低遅延化です。ただ、自宅LANなら帯域を節約する理由も薄いので発想は合理的。4:4:4対応で文字も見やすくなるなら、別室PCだけでなくMacからWindows機を使う用途にも面白そうです。圧縮するよりLANへ働いてもらう作戦です。

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