イーロン・マスク率いるSpaceXAIは、新モデル「Grok 4.6」を2026年8月12日に発表した。Artificial Analysis Intelligence Indexにおいて61点を記録し、OpenAIのGPT-5.6 Solと同スコア、AnthropicのClaude Fable 5にわずか1点差まで迫る性能を示したとされている。かつて業界での存在感を失いかけていたSpaceXAIが、最前線のAIモデルと真っ向から競合できる水準に達したことは注目に値する。
性能面だけでなく、価格競争力も大きな特徴だ。Grok 4.6の料金は入力トークン100万件あたり2ドル、出力トークン100万件あたり6ドルと設定されており、競合の最前線モデルと比べて約半額程度に抑えられているという。また、GDPVal-AA v2やAA-Briefcase、Harvey LAB(Vals)といった複数のベンチマークでトップに立っていると報告されている。
インフラ面でも急拡大が続いている。今年5月時点でSpaceXAIのColossus 1データセンターはNVIDIA製GPUを22万基以上搭載しており、H100・H200系統に加えてGB200 AIアクセラレータも約3万基が含まれているとされる。さらにColossus 2データセンターではGB200およびGB300アクセラレータを合わせて55万基超が稼働中だという。
コンピューティングリソースの拡張計画についても野心的な目標が掲げられている。2026年末までに約2ギガワット規模の計算処理能力をオンライン化し、2027年末には「5ギガワットより10ギガワットに近い」水準を目指しているとされ、電力・冷却負荷として最終的に20ギガワット規模を想定しているとみられる。一方、同じ日にDeepSeekも新モデル「V4-Pro」を発表しており、AI業界全体での競争激化が一段と鮮明になっている。
出典:SpaceXAI
管理人コメント
Grok 4.6が最前線モデルと互角の性能を半額で提供とは……AIの世界も「高ければいい」時代が終わりつつあるようだ。ゲーマー的に言えば、フルプライスの大作タイトルと同じ体験をインディーゲームの値段で遊べるようなもの。財布には優しいが、高額モデルに課金していたユーザーは複雑な心境かもしれない。








