GeForce RTX 5090を使用していたHardware Unboxedの検証環境で、12V-2×6電源ケーブルが異常発熱し、コネクタが溶損する事例が確認された。使用していたGPUはASUS ROG Astral GeForce RTX 5090、電源ユニットはbe quiet! Dark Power 13で、今回はGPU側ではなく電源ユニット側のコネクタに大きな損傷が発生している。
異常が判明したきっかけは、Hardware Unboxedがケーブルに触れた際、その温度が明らかに高いことに気付いたことだった。サーモグラフィーカメラで測定すると150℃を超えており、GPUへ負荷をかけた状態では約175℃まで上昇。通常の使用状態とは考えにくい高温に達していた。
さらにThermal GrizzlyのWireView Proを使って12V-2×6ケーブルの電流を調べたところ、各配線へ均等に電流が流れておらず、大きな偏りが確認された。一部の配線にはほとんど電流が流れていない一方、1本には約22Aが集中しており、この異常な電流分布が局所的な発熱につながった可能性がある。
今回の事例で特徴的なのは、RTX 5090側より電源ユニット側の損傷が深刻だったことだ。ケーブルはDark Power 13のコネクタ内部で溶損して固着し、取り外す際にはペンチが必要な状態だったという。一方、GPU側の12V-2×6コネクタには目立った損傷が確認されていない。
12V-2×6をめぐっては、コネクタが完全に挿入されていない場合に接触抵抗が増え、異常発熱につながる可能性が以前から指摘されてきた。しかしHardware Unboxedは、今回使用していたケーブルについて奥まで挿入されていたとしており、単純な差し込み不足が原因だったとは判断していない。
RTX 5090ではこれまでも、12V-2×6コネクタや電源ケーブルが異常発熱、溶損した事例が複数報告されている。ただし、今回確認されたのはあくまで個別の検証環境で発生した事例であり、すべてのRTX 5090や12V-2×6対応電源で同様の問題が発生すると判断できるものではない。
それでも、RTX 5090は最大575W級の電力を消費するGPUだけに、電源周りには注意しておきたい。使用中のユーザーは12V-2×6コネクタが奥まで確実に挿入されているか、ケーブルをコネクタ付近で強く曲げていないか、無理なテンションがかかっていないかを定期的に確認しておくとよい。異臭や変色、異常な発熱が確認された場合は使用を続けず、電源を切ってケーブルやコネクタの状態を確認する必要がある。
出典:TechPowerUp
管理人コメント
RTX 5090の電源コネクタ問題、また実例が増えました。今回はケーブルをしっかり挿したとされる検証機で約175℃まで上昇し、しかも電源側が溶損。さすがに気になる事例です。これだけでRTX 5090全体を危険とは言えませんが、使用中ならコネクタの挿し込みや変色、異臭などは定期的に確認しておきたいですね。








