GeForce RTX 5060の一部製品から、本来RTX 5070などに使われる「GB205」GPUダイを搭載した個体が確認された。通常のRTX 5060は「GB206」を採用しているが、上位GPU向けのダイをRTX 5060相当まで無効化して利用しているとみられる。
確認されたのはASUS DUAL GeForce RTX 5060 OC 8GB。韓国Quasar Zoneによる製品検証でGPUを確認したところ、「GB205-200-KB-A1」と刻印されたダイが搭載されていた。
通常のRTX 5060はGB206を採用し、3,840基のCUDAコア、120基のTMU、48基のROPを備える。8GBのGDDR7メモリを128bitバスで接続する仕様だ。
一方、今回確認されたGB205はRTX 5070のほか、ノートPC向けRTX 5070 TiやRTX PRO 3000 Blackwellなどにも使われる上位ダイとなる。
では、「RTX 5060を買ったら中身がRTX 5070だった」という当たり個体なのかというと、そうではない。
半導体製造では、完成したダイのすべての演算ユニットが正常に動作するとは限らない。上位GPUとして必要なCUDAコアやROP、TMUなどをすべて利用できないダイについて、正常に動作する部分だけを使い、下位モデルとして製品化することがある。
今回のGB205もRTX 5060として必要なユニットだけを有効化し、RTX 5060の仕様に合わせて利用しているとみられる。
そのため、GB205を搭載しているからといってRTX 5070相当の性能が出るわけではない。TechPowerUpは、通常のGB206を搭載したRTX 5060との性能差はないとしている。
ユーザー側から見れば、購入したRTX 5060にGB206とGB205のどちらが搭載されていても、基本的には同じRTX 5060として扱って問題ない。
GPUメーカーが上位ダイの一部機能を無効化して下位製品へ転用すること自体は珍しいものではなく、製造した半導体を無駄なく製品化するための手法の一つだ。
今回の事例もRTX 5060の仕様変更というより、NVIDIAがBlackwell世代のGPUダイをどのように選別し、製品ラインナップへ振り分けているのかが見える興味深い例と言えそうだ。
出典:Quasar Zone
管理人コメント
「RTX 5060を買ったら中身が5070系!」と聞くと大当たり感がありますが、残念ながら性能まで5070にはなりません。使えない部分を止めて、きっちり5060として働いてもらう仕組みです。購入者としてはGB205かGB206かを気にする必要なし。ただ、GPUの中身まで見ると製造事情が透けて見えるのは面白いですね。








