PlayStation 5向けソフトをPC上で動作させるエミュレータ「KytyPS5」で、PS5版『Grand Theft Auto V』が最大60fps前後で動作するところまで開発が進んでいる。Tom’s Hardwareが取り上げた検証では、数カ月前にはタイトル画面付近までしか進めなかった状態から、実際のゲームプレイへ到達している。
公開されたデモでは、Ryzen 9 9950X3DとRadeon RX 7900 XTを搭載したPCを使用。『GTA V』冒頭のNorth Yanktonミッションを40~60fps程度で動作させることに成功している。
ただし、現時点で「PS5版GTA Vを快適に遊べる」状態ではない。警察との銃撃戦へ入る直前にクラッシュするほか、オープンワールド部分へ到達した別のビルドでは15fpsを下回る場面も確認されている。
それでも、PS5の大型3Dタイトルがゲームプレイまで進むようになったこと自体が大きな前進だ。KytyPS5では『Tomb Raider IV-VI Remastered』『STORY OF SEASONS: A Wonderful Life』『PAC-MAN WORLD Re-PAC』『Double Dragon Gaiden』など、ほかのPS5タイトルでも60fps動作が報告されている。
別のPS5エミュレータ「SharpEmu」も開発が進んでおり、こちらは特定ゲームの動作を急ぐより、PS5の低レベルなハードウェア挙動を正確に再現する方向で開発されている。Steam Deck上で『Astro’s Playroom』を起動した例もあるが、現状は0.5~1fps程度で、実用段階にはほど遠い。
今回の『GTA V』についてもPC版がすでに存在するため、PS5版をエミュレーションして遊ぶ実用的なメリットはほとんどない。重要なのは、複雑なPS5向け3DゲームをPC上で実行できるレベルまでエミュレーション技術が進んできたことだ。
一方、『GTA VI』など今後登場するPS5タイトルを発売直後からPC上で快適にエミュレーションできると期待するのは早い。現在の『GTA V』ですらクラッシュや大幅な性能低下が残っており、ゲームごとの互換性やGPU、CPU性能への要求も非常に高い。
PS5エミュレーションはまだ研究・開発段階だが、大型3Dタイトルが起動画面から実ゲームへ進んだことで、技術的には一つの節目を越えたといえる。
管理人コメント
PS5版GTA Vが最大60fps。数字だけ見ると完成間近に見えますが、数分でクラッシュするのでまだ研究室の住人です。それでも、少し前まで起動画面だった大型3Dゲームが実プレイまで進んだ速度はかなり速い。GTA VIをすぐPCで遊べる話ではありませんが、PS5エミュレーションの進歩を見る材料としては面白い結果です。








