NVIDIAがMediaTekへ35億ドル(約5,600億円)を投資し、両社の半導体分野での協業をさらに拡大すると発表した。
NVIDIAとMediaTekはすでに協力関係にあり、MediaTekはNVIDIAの「RTX Spark」製品やDGX Spark向けに採用されるGB10 SoCの設計に関与している。今回の投資によって、両社の関係は個別製品の共同開発から、より広い半導体プラットフォームへ拡大する。
新たな協業の中心となるのがNVIDIAの「NVLink Fusion」だ。NVLink Fusionは、NVIDIA以外のCPUやアクセラレータを同社の高速インターコネクト環境へ組み込むためのIP・チップレット基盤で、MediaTekはこの技術を自社顧客へ提供する。
MediaTekはGoogleなどを含むASIC顧客を抱えており、NVLink Fusionを利用することで、独自プロセッサをNVIDIAの高速接続技術と組み合わせられるようになる。
さらにMediaTekは、NVIDIAが発表した「NVHBM」も顧客へ提供する。NVHBMはHBMの制御機能をメモリスタック側へ統合する構想で、NVIDIAは一般的なHBM4Eと比較して最大30%高いメモリ帯域幅、15%低いHBM消費電力、最大25%広い演算ダイ領域を実現できるとしている。
現時点ではデータセンター向け技術が協業の中心だが、両社はすでにRTX Sparkというコンシューマー向け製品でも関係を持っている。NVIDIAがMediaTekへ大規模投資を行うことで、ArmベースのPC向けSoCやAI PCを含む今後の製品展開にも注目が集まりそうだ。
出典:TechPowerUp
管理人コメント
35億ドル、約5,600億円。協業をちょっと強化します、という金額ではありません。中心はデータセンターですが、MediaTekはすでにRTX SparkのGB10にも関与しています。すぐゲーミングPC市場が変わる話ではないものの、NVIDIAがArm系PCへどこまで踏み込むのかを見るうえではかなり重要な組み合わせです。








