NVIDIAがSK hynixおよびMicronと、DRAMやHBMを対象とした複数年の供給契約を結んだ可能性が浮上した。AI向け半導体メーカーが数年単位でメモリ供給を確保する動きが広がれば、DRAM市場の需給逼迫が短期では解消しにくいことを示す材料となる。
今回の情報は市場調査会社Edgewater Researchによるもので、NVIDIAやメモリメーカーから正式発表された契約ではない。同社の調査では、NVIDIAがSK hynixとMicronとの間でDRAMおよびHBMについて複数年契約を締結した可能性があるという。
メモリ業界では長期契約の重要性が高まっており、SamsungやSK hynixが従来の1年契約ではなく、3~5年規模の契約を重視する方向へ移っているとの報道もある。設備投資には長い期間と巨額の資金が必要になるため、メーカー側にとって長期契約は将来需要を見通しやすくし、新規生産能力へ投資する材料にもなる。
一方、大口顧客が将来の生産枠を長期間押さえるようになれば、PCメーカーやメモリモジュールメーカーなど、AI業界より調達規模の小さい顧客が利用できる供給余力は圧迫されやすい。すでに2027年のメモリ価格についても年末まで決まりにくい状況とされており、短期間で以前の価格水準へ戻ることを期待しにくい市場環境が続いている。
日本のPCユーザーに直ちに特定製品の値上げが発生するという話ではないが、HBMだけでなく一般DRAMまでAI企業が長期間確保する動きが広がれば、DDR5やGPU用メモリ、最終的にはBTOゲーミングPCの価格にも無関係ではない。今後の焦点は、生産能力増強がAI需要の伸びに追いつき、一般PC向けへ回るメモリ供給がいつ回復するかとなる。
出典:Sean on X
管理人コメント
まだ正式発表ではありませんが、本当なら気になる話です。NVIDIAほどの大口顧客が数年先までメモリを確保するとなれば、一般PC向けは「余った分ください」がますます通用しにくくなります。もちろん長期契約が設備投資を促すプラス面もありますが、増産には時間が必要。DDR5が来月いきなり昔の価格へ戻る、という展開は期待しないほうがよさそうです。








