NVIDIAの新しいニューラルレンダリング技術「DLSS 5」が、PC版『NBA 2K27』で正式に提供開始される。米国太平洋時間では9月3日21時、日本時間では9月4日13時から利用可能となる予定で、現時点の正式対応GPUはGeForce RTX 50シリーズのみとなる。
DLSS 5は従来のアップスケーリングやフレーム生成とは異なり、「3D-Guided Neural Rendering」と呼ばれる仕組みを採用する。ゲームが描画したフレームの色情報やモーションベクトルをAIモデルへ入力し、照明や材質、影、反射などをニューラルネットワークで補強する技術である。
NVIDIAによると、3月時点ではDLSS 5を動作させるためにGeForce RTX 5090が2枚必要だったが、その後の最適化によって処理速度は約5倍まで向上し、RTX 50シリーズ全体で実行できるようになった。一方、NVIDIAがメディア向け説明で示した現段階の処理負荷は大きく、DLSS 5単体ではフレームレートが50~60%程度低下するとされている。
『NBA 2K27』では、この負荷をDLSS Super Resolutionと最大6XのMulti Frame Generationで補う構成となる。GeForce RTX 5060のフルHD・Ultra設定では258fps、RTX 5090の4Kでは370fpsという数値が示されているが、いずれも6X MFGを含む結果である。RTX 5060の258fpsは生成前のベースフレームレートに換算すると約43fpsとなり、表示上のfpsだけでは操作感を判断できない点には注意が必要だ。
正式対応がRTX 50シリーズへ限定されたことも大きい。RTX 40シリーズ以前では非公式な動作例が確認されているものの、NVIDIAは旧世代GPU向けの正式対応を予定していないとしている。
DLSS 5はゲーム映像そのものをAIで補強するという、従来のDLSSから一段踏み込んだ技術である。ただし初期段階では処理負荷も大きいため、今後は画質の変化だけでなく、ベースフレームレートや入力遅延を含めた実ゲームでの検証が重要になりそうだ。
出典:NVIDIA
管理人コメント
DLSS 5は「画質をAIで作り直す」段階へ踏み込みましたが、現状は処理負荷がかなり重め。6X MFGで表示fpsを盛れても、元のフレームレートが低ければ操作感まで魔法にはなりません。RTX 50限定という点も大きく、まずは画質より「実ゲームでどこまで軽くできるか」を見たい技術です。








