NVIDIA製AIサーバー、15%超の値上げか HBM高騰がPC用メモリにも重い圧力

このページには広告が含まれています

NVIDIA製AIチップを搭載する一部のAIサーバーについて、2027年初頭の出荷分から価格が15%超引き上げられる可能性がある。値上げの対象にはGrace Blackwellおよび次世代のVera Rubinシステムが含まれ、搭載するチップ世代やメモリ構成によって上昇幅が変わるという。

Bloombergが関係者の話として報じた内容によると、NVIDIAは一部の大口顧客に価格上昇を通知しており、Microsoft、Google、Oracleなどのデータセンター事業者向けにサーバーを製造する企業も、顧客へ今後の値上げを伝え始めたとされる。現時点では公表前の情報であり、NVIDIAによる正式発表ではない点には注意が必要だ。

価格上昇の主因とされるのが、AI向けシステムに大量搭載されるHBMとサーバー用DRAMの高騰である。Rubin GPUは1基あたり最大288GBのHBM4を搭載し、72基のGPUを組み合わせるNVL72では、LPDDRを除いても1ラックあたり20TBを超えるHBMが必要になる。HBMは同容量の一般的なDRAMと比べて多くのウエハー面積を消費するため、AIサーバーの増産はメモリメーカーの生産能力を強く圧迫する。

メモリ各社がHBMや大容量サーバーDRAMを優先した結果、一般PC向けDDR5の供給にも影響が広がっている。Tom’s Hardwareの価格調査では、米国で一般的な32GB DDR5-6000メモリが2025年の110~140ドルから、2026年8月には約392ドルまで上昇した。現在の為替で約5万8,000円に相当するが、これは米国価格の単純換算であり、日本国内の販売価格を示すものではない。

AIサーバーの値上げ自体は一般ユーザーが直接購入する製品の話ではない。ただし、NVIDIAが高騰したメモリコストを吸収せず製品価格へ転嫁する姿勢を強めれば、同じDRAM、HBM、GDDRの供給網を利用するGeForceやPC用メモリにも価格上昇圧力が残る。今後はAIサーバーの需要だけでなく、メモリ各社が一般PC向けの生産能力をどこまで確保するかが、ゲーミングPC価格を左右する焦点となる。

出典:Bloomberg

管理人コメント

AIサーバーの値上げなら一般PCには関係ない、とは言い切れません。HBMへ生産能力が寄れば、DDR5やGDDRの供給も圧迫されます。AIがメモリを食べ、サーバーが値上がりし、最後にゲーミングPCへ請求書が回ってくる。順番だけは妙にきれいです。メモリ価格が落ち着くまでは、必要なPCを先延ばししすぎないほうが安全でしょう。

PCパーツの価格推移

🖥 GPU 価格推移
🖥 CPU 価格推移
よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
目次