Intelが低価格な携帯ゲーミングPC向けとみられるPanther Lakeプロセッサを準備している可能性が浮上した。VideoCardzが入手した情報によると、未発表のモデルはPコア4基と低消費電力Eコア4基を組み合わせた8コア構成で、内蔵GPUにはXe3コアを4基搭載し、TDPは8〜25Wの範囲で設定できるという。
Intelがすでに発表している携帯機向けのArc G3はTDPが8〜30W、上位のArc G3 Extremeは最大35Wで、CPUはいずれも14コアとなっているほか、内蔵GPUもArc G3がXe3コア10基、G3 Extremeが12基となる。これに対して今回の未発表モデルはCPU、GPUとも大幅に規模を縮小して最大消費電力も抑えていることから、上位モデルと性能を競うのではなく、価格や電力効率を重視した製品になるとみられる。
内蔵GPUがXe3コア4基にとどまるためゲーム性能は上位モデルより大きく低下するとみられ、VideoCardzは最上位のArc G3と比較した場合、GPU性能がおよそ3分の1になる可能性を指摘している。そのため最新のAAAタイトルを高画質かつ高fpsで動かす用途には向かない可能性があるものの、軽量なゲームやインディータイトル、画質設定を調整したプレイが中心なら、携帯ゲーミングPCとして一定の需要が見込める。
性能を抑える最大のメリットは価格で、近年のWindows搭載携帯ゲーミングPCは高性能化とともに本体価格も上昇し、1,000ドルを超える製品も珍しくなくなった。CPUとGPUを小規模化したPanther Lakeを用意できればメーカー側も低価格な製品を設計しやすくなり、VideoCardzは1,000ドル未満の携帯機を狙ったプロセッサになる可能性があるとしている。
TDPの上限が25Wに抑えられていることも携帯機ではメリットとなり、実際のバッテリー駆動時間はディスプレイやメモリ、SSDなどシステム全体の消費電力に左右されるものの、高性能モデルより電力を抑えた設計にはしやすい。性能を最優先する上位機とは別に、価格や駆動時間とのバランスを重視したモデルが増えれば、携帯ゲーミングPCを選ぶ際の選択肢も広がる。
携帯ゲーミングPC市場ではこれまで、性能競争が進むほど本体価格も上昇する傾向が続いてきた。今回のPanther Lakeが実際に低価格帯へ投入されれば、最高性能ではなく「十分なゲーム性能をより安く提供する」という別の競争軸が生まれる可能性がある。Intelが高性能モデルだけでなく普及価格帯まで製品を広げられるかは、Windows携帯ゲーミングPCの裾野を広げるうえでも重要になりそうだ。
出典:https://videocardz.com/newz/intels-4-xe3-panther-lake-handheld-chip-targets-8-25w-tdp
管理人コメント
携帯ゲーミングPCは高性能化するほど、価格も消費電力も一緒に育ちがちです。そこへ8〜25W、4 Xe3コアの低価格寄りPanther Lakeが本当に来るなら面白い。最強機ではなく「ちゃんと安い機種」を作るためのCPU候補になりそうです。携帯機まで20万円超えが普通になる世界は、持ち運ぶ前に財布が軽くなりすぎます。








