id Softwareのリードサービスプログラマーであるクリス・ヘイズ氏が、MicrosoftおよびXboxによる大規模リストラについて痛烈な批判を展開した。同氏はYouTubeチャンネル「Auf ein Bier」のインタビューの中で、Microsoftはゲーム業界において多くの信頼関係を壊し、「根本的に芸術を理解していないし、ゲームも理解していない」と語ったとされている。
Microsoftはid Softwareで136名もの人員を削減した。この発表のタイミングが特に問題視されており、『Doom: The Dark Ages』のDLCリリースのわずか1日前という最悪の時期だったという。ヘイズ氏によれば、スタッフ全員がDLCの完成に向けて過酷なクランチを乗り越えたまさにその直後に、突然の人員削減が告げられたとのことだ。「全員がDLCをリリースするために通常以上の過酷な状況をくぐり抜けてやっと息をつけると思っていたのに、ストリーマーたちの反応をワクワクしながら見守る代わりに、自分たちがこれからどうなるのかも分からない状態になってしまった」と同氏は語っている。
ヘイズ氏はMicrosoftからのコミュニケーション不足も厳しく指摘している。スタジオ内部で共有されている情報は、公式発表と大差なく、今後どのようにゲーム開発を進めていくのかが全く見えていないという。「スタッフを半数にした状態でAAAタイトルを作るのは難しい。難しいというより、不可能だ。必要な部門が丸ごと消え、必要なスキルセットが失われた状態でゲームは作れない」と断言している。
「id Softwareは以前と同じだ」とするMicrosoftの公式見解についても、ヘイズ氏は正面から反論している。「私たちはもう同じidではない。半分のidだ。私たちを特別にしていたのはIPでも名前でもなく、人と人との関係性、そして共に積み上げてきた経験だった」と述べた。また、Microsoftが業界内での信頼を大きく損なったことで、将来的な人材の採用や、以前離れた優秀な人材を取り戻すことも難しくなると警鐘を鳴らしている。id Softwareがこの苦境をどう乗り越えていくのか、業界全体が注目しているといえるだろう。
管理人コメント
DLCリリースの前日にリストラ発表とは……「ダークエイジ」はゲームだけじゃなくXboxにも来ていたようだ。「ゲームを理解していない」と言われるのは、ゲーム会社としてはかなりクリティカルヒットすぎる一言である。








