オーバークロックユーティリティ「HYDRA」が大型アップデートを受け、NVIDIA RTX 50シリーズGPUに向けた新機能が追加された。開発者であるYuri Bubliy(1usmus)氏が公開したこの更新では、これまでNVIDIAによって厳しく制限されていたVRAMのオーバークロックおよび電力制限の上限解除が実現されている。
今回のアップデートでHYDRAが提供する主な機能は、GDDR7メモリモジュールを最大36Gbpsまで引き上げること、そして電力制限を最大125%まで拡張することの2点だ。RTX 50シリーズのGDDR7はもともと28〜34Gbpsの速度帯で動作しており、以前から36Gbps超の潜在能力を持つことは改造ベースの検証で示されていたが、HYDRAはそれを専門知識なしに扱えるワンストップの環境として提供している。なお、RTX 50シリーズを搭載したカードであればメーカーを問わず対応しているという。
デモンストレーションとして、ASUS RTX 5090 ROG Astral LCをHYDRAで設定し、VRAMを36Gbpsまで引き上げたところ、メモリ帯域幅は2.3TB/sに達した。これは元の構成と比較して約28.5%の帯域増加にあたり、パフォーマンス向上に直結することが期待される。電力制限の面では「RTX-TUNER」機能が大幅に強化され、カーブ変更の制限も撤廃されたとされている。
1usmus氏は今回のソリューションについて、セキュリティ上のハックやvBIOSの書き換え、非公式ドライバーの利用とは一切関係なく、HYDRA内部にネイティブで組み込まれた手法だと強調している。また初回リリースということもあり、「ユーザーの安全性」を最優先とした設計になっており、電力制限やVRAMクロックについて過度に攻撃的な値は設定しない方針が取られているとのことだ。Rail Offsets(MSVDDおよびNVVDD)やXBAR Offsetコントロールのサポートも追加されており、極限OCを追求するユーザーへの対応も強化されている。
管理人コメント
GDDR7を36Gbpsで動かして帯域2.3TB/s……もはやグラボというよりグラ「爆」ですね。電力125%まで解放できるとなると、次の電気代の請求書もOC気味になりそうなのが唯一の懸念点です。くれぐれも冷却と安全性だけは制限解除しないようにしましょう!








