世界的なメモリ高騰やPCパーツ価格の上昇が続くなか、2026年第2四半期のGPU市場は予想に反して拡大した。Jon Peddie Researchによると、PC向けGPUの総出荷数は7,550万基となり、前四半期比10.4%増、前年同期比1.1%増を記録している。
なかでも目立つのがディスクリートGPUの伸びで、前四半期比では12.2%増、前年同期比では14.1%増となった。第2四半期は季節要因から前四半期を下回ることも多いが、今回はメモリ価格の上昇やPC市場全体の減速が続くなかでもdGPU需要が拡大した。
ただし、すべてのPCカテゴリーが同じように伸びたわけではない。デスクトップ向けGPU出荷は前四半期比4%減った一方、ノートPC向けは16.8%増加しており、市場全体の伸びをモバイル製品が強く押し上げている。このため、dGPU増加をそのまま「単体グラフィックボードが大量に売れた」と解釈するのは適切ではない。
メーカー別では、CPU内蔵GPUを含むPC向けGPU全体のシェアでIntelが56%、NVIDIAが23%、AMDが21%となった。AMDは前年同期の14%から7ポイント伸ばしており、CPUとGPUの両方を持つ同社が市場全体で存在感を強めている。
一方、デスクトップ向けAIB、つまり単体グラフィックボードだけのメーカー別シェアについては、今回のデータだけでは判断できない。Jon Peddie Researchは別途AIB市場の詳細レポートを公開する予定で、GeForceとRadeonの実際の販売競争を見るにはそちらの数字が重要になる。
それでも、PC部品の価格上昇が続くなかでdGPUの出荷が二桁成長したことは、ゲームやクリエイティブ用途を含め、高性能GPUへの需要が依然として強いことを示している。GPU価格が上昇しても需要が大きく崩れない状態が続けば、メーカー側が積極的に値下げする圧力も弱くなりやすく、今後の実売価格を見るうえでも気になるデータだ。
管理人コメント
メモリ高騰でPC市場が冷えているのに、dGPUは前四半期比12.2%増。GPUだけ妙に元気です。ただし伸びの中心がゲーミングPCなのかノート向けなのかはまだ判別できません。AMDの全体GPUシェアが21%まで伸びた点も含め、次のAIB市場データでデスクトップ向けの勢力図を確認したいところです。








