DeepSeek、Huawei製AIチップ16万基を導入へ NVIDIAではなくAscend 950DTで推論基盤を構築

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中国のAI企業DeepSeekが、Huaweiの次世代AIアクセラレータ「Ascend 950DT」を少なくとも16万基導入する計画だと報じられている。中国・内モンゴル自治区で建設中の大規模データセンターへ展開し、主にAIモデルの推論処理へ利用する予定だという。

Bloombergが関係者の話として報じた内容で、実現すればHuawei製AIアクセラレータを使用するクラスターとして最大級の規模となる。Wccftechなどによると、1基あたりの価格を約1万6,000ドルと仮定した場合、総額は約25億6,000万ドル。9月7日時点の為替では約4,000億円規模となる。

Ascend 950DTはHuaweiが2026年第4四半期の提供を予定しているAIアクセラレータで、144GBの独自HBM「HiZQ 2.0」を搭載する。メモリ帯域は4TB/s、チップ間のインターコネクト帯域は2TB/sとされ、FP8やFP4系の低精度演算にも対応する。

DeepSeekは新しいデータセンターで、学習済みモデルから実際の回答を生成する「推論」にAscend 950DTを利用する計画だとされている。一方、より負荷の高いモデル学習については、現時点でもNVIDIA製アクセラレータへの依存が残るという。

ここは重要な違いだ。16万基という数字だけを見るとDeepSeekがNVIDIAから完全に離れるようにも見えるが、今回報じられているのは主に推論基盤のHuawei移行であり、モデル開発全体からNVIDIAが外れるわけではない。

それでも、中国の大手AI企業がこれほど大規模な推論基盤を国産アクセラレータで構築する意味は大きい。米国の輸出規制によってNVIDIAが中国市場で販売できる製品に制約があるなか、Huaweiが国内AI需要を吸収できる規模まで成長すれば、NVIDIAの中国向け売上や世界のAI半導体勢力図にも影響する。

また、16万基すべてを短期間で納入できるかは不透明だ。Ascend 950DTでは大容量HBMを必要とするため、半導体そのものだけでなくHBMの生産能力も供給量を左右する。AIアクセラレータ需要がさらにHuaweiへ流れれば、HBMを含む高性能メモリ市場への需要圧力も強まりそうだ。

出典:Wccftech

管理人コメント

16万基。AIチップとしては数え始める気が失せる規模です。とはいえDeepSeekがNVIDIAを完全卒業する話ではなく、今回は主に推論をHuaweiへ移す計画。学習ではまだNVIDIA依存が残ります。それでも中国のAI需要をHuaweiが大量に吸収できれば、NVIDIAだけでなくHBMなど周辺の半導体需給にも効いてくる動きです。

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