DDR5メモリの供給不足と価格高騰が続くなか、一部の小売サイトでは在庫を監視する自動ボットのアクセスが人間を大幅に上回っている。ボット対策企業DataDomeの調査責任者によると、ある小売店のDDR5製品ページでは悪質なボットがアクセスの91%を占め、人間によるアクセス約1件に対してボットが約10件という状態になっている。
DataDomeが3月に複数のECサイトを調査した際は約6対1だったため、メモリを狙った自動監視はさらに激しくなったことになる。過去の調査では、91件のDDR5製品ページを約6.5秒間隔で巡回するボットも確認されており、1つのボット運用だけで1,000万件を超えるリクエストが遮断されたという。
価格も大幅に上昇している。PCPartPickerで平均72ドルだった32GB DDR5-6000キットは現在392ドルまで上昇しており、1ドル159円で単純換算すると約1万1,000円から約6万2,000円への値上がりとなる。さらにTrendForceは、DRAM契約価格が第2四半期に約60%上昇した後、第3四半期も13~18%上昇すると予測している。
ただし、91%という数字はDataDomeが確認した特定の小売店におけるアクセス比率であり、ボットが実際に在庫の91%を購入しているという意味ではない。DataDome自身がボット対策サービスを販売している点にも留意する必要がある。
それでも、DRAM供給不足で通常の入荷だけでは価格を押し下げにくい状況に、自動在庫監視による争奪まで加わっていることは確かだ。DDR5はBTOゲーミングPCの標準メモリでもあり、メモリ単体だけでなく32GBや64GB構成へのアップグレード料金にも影響しやすい。少なくとも現在は、容量を後から安く増やすことを前提にしたPC選びが以前より難しい市場になっている。
管理人コメント
32GBが約1.1万円から6.2万円。これだけでも十分おかしいのに、売り場ではボットが人間の10倍。もう普通に買い物させてくれ。とはいえ、ボットだけが高騰の原因ではなく、本丸はDRAMそのものの供給不足です。BTOでも32GB標準構成やメモリアップグレード料金は要チェック。以前の感覚で「あとで増やせば安い」と考えるのは危険です。








