DDR5メモリの価格高騰が止まらない。ドイツでは平均価格が2025年7月の約5倍まで上昇しており、AI需要によるDRAM供給の逼迫が低価格PCや自作PC市場を直撃している。
ドイツの価格比較プラットフォーム「Geizhals」のデータをもとにした3D Centerの調査によると、2026年8月時点におけるDDR5メモリの平均価格は、2025年7月と比べて約5倍の水準まで上昇。わずか1年ほどで、記録的な価格高騰が発生している。
特に影響が大きいのは大容量モデルだ。64GB、48GB、32GBといったDDR5メモリキットはいずれも大幅に価格が上昇しており、以前のような安値で購入できる製品はほとんど残っていない。比較的値上がり幅が小さい製品でも大幅な上昇が確認されており、容量を増やすほど財布へのダメージが大きくなる状況だ。
価格高騰の大きな原因となっているのがAIブームだ。データセンターや大規模AI基盤向けのメモリ需要が急増し、DRAMの供給が圧迫されている。その結果、一般PC向けDDR5に回せる供給にも影響が及び、低価格PCや自作PCのコストを押し上げている。
今回の価格データはドイツ市場のものだが、DRAMは世界規模で取引されるため、日本市場も無関係ではない。AI向け需要による供給逼迫が続けば、国内で販売されるDDR5メモリだけでなく、BTOゲーミングPCの販売価格や標準搭載メモリ容量にも上昇圧力がかかる可能性がある。
DDR5の価格高騰はメモリ単体だけの問題でもない。ノートPCやデスクトップPC、ミニPCなど幅広い製品の製造コストにも影響するため、メモリ価格の上昇が長期化すれば、PC市場全体の価格を押し上げる要因となる。
海外での高騰がそのまま日本国内で再現されるとは限らないが、DDR5価格を押し上げている背景には世界的なAI需要とDRAM供給の逼迫がある。今後は国内メモリ価格だけでなく、メモリを搭載するBTOゲーミングPCの価格や標準容量への影響にも注意したい。
出典:3D Center
管理人コメント
昨年の約5倍ともなると、もはや「メモリを増設しようかな」ではなく、「増設してもよろしいでしょうか」と財布に許可を取るレベル。しかも原因はAI需要なので、日本だけ無傷というわけにもいきません。32GBが当たり前になった時代に、メモリ価格だけ昔へ戻ってくれないのがつらいところです。








