開発者Countervolts氏が、Radeon GPUでDLSS Super Resolutionを動かす非公式プロジェクト「d4r」に、RDNA 4向けの実験的な対応を追加した。バージョン0.1.2ではRadeon RX 9000シリーズなどを対象とする処理コードを用意したが、開発者はRDNA 4実機での動作と性能を未検証としている。
d4rはLinuxとProton上のDirectX 12ゲームを対象に、NVIDIAのDLSSライブラリをZLUDAやROCm、独自のGPU処理コードと組み合わせて動作させる。ゲームからのDLSS要求をFSRへ置き換える方式ではなく、DLSSのニューラルネットワーク自体をRadeonで実行する試みだ。NVIDIAやAMDが提供・承認する正式機能ではない。
今回追加されたRDNA 4向けコードでは、GPUが備えるFP8行列演算を利用する。RX 9070 XTなどに対応するgfx1201向けはエミュレーターでの確認にとどまり、RX 9060 XTなどのgfx1200向けはコンパイル段階となっている。対応GPU名が一覧に載っていても、実機で安定動作することや十分な速度が出ることを示すものではない。
対象はDLSS 3、4、4.5のSuper Resolutionで、低い解像度で描画した映像を高解像度へ復元する処理に限られる。フレーム生成、Ray Reconstruction、DLSS 5 Neural Renderingには対応しない。昨日取り上げたBorderless Gamingの非公式DLSS 5エフェクトとは、対象機能も実装方式も異なる。
開発者はプロジェクトを概念実証と位置付け、日常利用にはまだ実用的でないと説明している。RX 9000シリーズでDLSSを使えることを前提にGPUを選ぶ段階ではなく、現状では正式対応する描画機能と実ゲーム性能が購入判断の基準となる。今回の前進は、RDNA 4の演算機能を利用するコードが用意され、実機検証へ進むための範囲が広がった点にある。
出典:d4r開発リポジトリ
出典:d4r 0.1.2リリースノート
管理人コメント
RadeonでDLSS、という話は気になりますが、今回はRX 9000実機の性能報告ではありません。対応表の名前だけ先に走ると、GPU本体が置いていかれます。Linux向けの実験なので、Windowsのゲーム設定にDLSSが増える話でもないところ。技術検証としては面白い一方、自分なら購入理由には数えません。実機での画質と負荷がそろってから評価したいです。








