中国のDRAMメーカーCXMTが、サーバー向けDDR5メモリモジュールの価格においてサムスンを上回る水準まで値上げしたことが明らかになった。Reutersの報道によると、CXMTの64GB DDR5 RDIMMモジュールの価格は、サムスンが設定している1ユニットあたり約1,240ドルをすでに超過しているという。もともとCXMTは「サムスン・SKハイニックス・マイクロンの安価な代替品」として期待されていたが、実態は価格競争力ではなく供給能力を強みとするメーカーであったとされている。
この価格急騰の背景には、中国国内のAI市場における爆発的なメモリ需要がある。需要は短期間で約10倍に膨れ上がり、CXMTでさえも値上げ圧力に抗えない状況になっているとみられる。中国のPCベンダー各社も同社のDRAM確保に奔走しており、メモリの発注は2027年まで積み上がっているという状況だ。なお、CXMTは8000 MT/s対応のRDIMMメモリを開発・供給できる段階に達していると報じられており、技術的な進歩も著しい。
価格高騰の影響は中国テック企業全体に波及しており、製品リリースの遅延を余儀なくされているケースも増えている。注目すべきは、中国を代表するAI・テクノロジー企業であるHuaweiですら、CXMTに価格引き下げを要求したにもかかわらず拒否されたと伝えられている点だ。両社は依然としてビジネスパートナーの関係を維持しているとされるが、CXMTが強気な価格交渉姿勢を崩さなかったことは業界内で驚きをもって受け止められている。
現在のDRAM市場シェアにおいて、CXMTはサムスン(約36%)・SKハイニックス(約29%)・マイクロン(約24%)に次ぐ第4位で、シェアは8〜10%程度とされている。同社は大型IPOの準備も進めており、複数の製造拠点を新設する「Epic Expansion」計画も推進中だ。ByteDanceやAlibabaとの長期契約も締結済みであり、Appleが同社を代替サプライヤーとして検討しているとも報じられているが、価格水準がビッグ3と同等以上になったことで、その計画に影響が出る可能性も指摘されている。
出典:https://wccftech.com/china-cxmt-charges-more-than-samsung-for-dram-as-memory-demand-skyrockets/
管理人コメント
「中国メーカーは安い」という神話があっさり崩壊しました。需要が10倍になったら安売りどころかプレミアム価格…これはもうCXMTが「チャイナ最強天下無双価格帯」に突入した瞬間です。Huaweiでも値引き交渉NG、つまり我々一般人が安く買えるはずもなく、メモリ代はまだまだ財布に厳しい時代が続きそうです。








