中国の大手メモリメーカーCXMTが、DDR5メモリの製造歩留まりで90%を超える水準を達成したと報じられている。これはサムスン、SKハイニックス、マイクロンといった業界大手と肩を並べるレベルであり、中国国内のメモリ製造技術が急速に成熟していることを示す大きな節目だ。
CXMTは17nmノードを用いてDDR5チップを生産しており、その歩留まりはサムスンが10nmクラスノードで達成している水準からわずか2〜3%差にとどまるとされている。また同社は、通常2年かかるとされるファブのクリーンルーム建設をわずか12ヶ月で完了させるなど、建設スピードでも突出した実績を持つ。今年末には月産30万枚のDRAMウェハ生産体制を目指しており、高い歩留まりがコスト効率の向上に直結している。
ただしPCメーカーのCXMT採用状況は二分されている。デルはCXMTメモリの使用を完全に禁止している一方、HPは中国向けPCに限り採用を認めている。ASUSやエイサーといった台湾系ブランドは一部モデルで採用を拡大しているが、主に中国本土や一部の新興市場向けに限定されており、欧米市場でCXMTメモリ搭載PCが流通するまでにはまだ距離があるとみられる。大手三社との取引関係を損ねることへの懸念から、調達に慎重な姿勢をとるOEMも多い。
供給面では、大手三社の来年分の生産枠がすでに完売状態にあるとされており、OEMがCXMTへの発注を増やす動きが加速している。年内にCXMTの生産量がマイクロンに匹敵する規模に達するとの見方もあるが、来年以降の供給量については明確な予測が出ていない。生産されるDRAMの大半は中国国内で消費されることが想定されており、西側市場への本格的な流通は依然として不透明な状況だ。
出典:MyDrivers
管理人コメント
「歩留まり」とは、作ったチップのうち製品として出荷できる割合のこと。90%超は半導体業界ではかなり優秀な数字です。競争相手が増えるのは買う側にとって大歓迎。最近はメモリも「値上げしました」の報告ばかりなので、そろそろ「値下げしました」のプレスリリースも量産してほしいところです。








