中国の半導体メーカーChangXin Memory Technologies(CXMT)のDDR5チップを搭載したColorfulのiGame Shadow II DDR5メモリキットが、AM5プラットフォームにおいて8800 MT/sという新たな記録を達成した。使用されたマザーボードはColorfulのiGame X870E Vulcan W OCで、2×16GBおよび2×24GBの両構成でこの速度を安定して達成したとされている。
注目すべきは、16GBモジュール×2枚の構成でも8800 MT/sを達成した点だ。現在市場に流通しているDDR5-8600以上の高速メモリキットの多くは24GBモジュールを採用しており、16GBモジュールで同等の速度を出すことは技術的に難易度が高いとされている。Colorful自身も数週間前に8600 MT/sを記録していたが、今回はそこからさらに200 MT/sの上乗せに成功したという。
CXMTはわずか10年ほど前に設立された比較的新しいメーカーだが、現在では中国国内最大かつ世界第4位のメモリメーカーにまで成長している。DDR5チップの市場投入からまだ日が浅いにもかかわらず、AsgardやGloway、KingBankといった中国の有力ブランドが積極的にCXMTチップを採用しており、一部では欧米の大手ブランドでも採用例が確認されている。SK HynixのA-dieやM-dieといった従来の高性能チップとの差が急速に縮まりつつある状況だ。
AM5プラットフォームにおける8800 MT/sは、CXMTチップを搭載したメモリとしてはメインストリームプラットフォーム上での最高速度とされている。IntelのZ890プラットフォームでも同様の記録が達成されており、CXMTメモリが両プラットフォームで互角の戦いを見せている形だ。ASUSやMSIもすでに8000 MT/sの壁を突破しており、さらなる最適化が進めば9000 MT/sへの到達も現実的な目標になりつつあるとみられる。
管理人コメント
少し前まで高クロックDDR5は「Hynixガチャ」が当たり前でしたが、CXMTもいよいよ本気モード。16GB×2で8800MT/sまで到達したとなれば、自作ユーザーの選択肢も一気に広がりそうです。競争が始まれば価格は下がり、性能は上がる。PCユーザーにとっては、メーカー同士がバチバチに競い合ってくれるのが一番ありがたいですね。








