Claude Opus 5がOpenAIへの侵入テストを支援 従業員アカウントと内部コードへ到達

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セキュリティ企業Hacktron AIの研究チームが、AnthropicのClaude Opus 5を利用した脆弱性調査によってOpenAIの従業員向けアカウントや内部コードリポジトリへアクセスできる問題を発見した。攻撃を目的とした侵入ではなくOpenAIのバグ報奨金制度のもとで行われた正規のセキュリティ研究で、問題はOpenAIと関連サービスへ報告され、すでに修正されている。

研究チームが見つけたのは、OpenAIのコミュニティフォーラムで利用されていた外部ソフトウェアの脆弱性と、認証処理に関する別の問題を組み合わせることで、社内サービスへ到達できる経路だった。研究者は影響範囲を確認するためOpenAI従業員のChatGPTやCodexアカウントへアクセスし、内部リポジトリに無害なPull Requestを作成するところまで実証したという。ソースコードの持ち出しや継続的なアクセスは行わず、影響を確認した段階でテストを停止している。

今回とくに注目されるのが、脆弱性の解析と実証コードの作成にClaude Opus 5が使われたことだ。研究者によると、以前のClaude Opus 4.8では解決できなかった部分について、Opus 5は提供された技術情報から問題の構造を解析し、脆弱性を検証するためのコード作成を支援した。ただし、その後の侵入確認や操作までAIが完全自律で実行したわけではなく、人間の研究者が判断と操作を行っている。

研究開始から問題の解決までは72時間以内だったとされ、OpenAIは報告後に対策を実施し、研究チームへ6,500ドルの報奨金を支払った。今回の成果は、AIを使えば誰でもOpenAIへ侵入できることを意味するものではない。研究者は許可されたセキュリティ用途向けのClaude環境を使用しており、脆弱性の発見から検証、報告までを専門家が管理していた。

それでも、生成AIがサイバーセキュリティの現場で果たす役割が変化していることは明確だ。これまでもコード解析や脆弱性候補の調査にはAIが使われてきたが、今回のように複数の問題を組み合わせ、実際の企業システムへ到達できる攻撃経路の検証まで支援できるようになると、防御側だけでなく攻撃側の能力も同時に底上げされる。AIのサイバー能力を高める競争では、モデル単体の安全制限だけでなく、誰がどの権限で高度な機能を利用できるかという運用管理も一段と重要になりそうだ。

出典:Tom’s Hardware

管理人コメント

今回は正規のセキュリティ研究で、見つかった穴も修正済みです。ただ、以前のモデルでは難しかった解析をOpus 5が進めた点はかなり重要。AIは守る側の強力な武器になりますが、その能力は攻撃側から見ても同じです。サイバー能力だけ先に急成長すると、防御担当者の仕事だけがどんどん増える未来になりそうです。

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