海外ハードウェアメディア「Hardware Unboxed」が、AMDのエントリー向けGPU「Radeon RX 9050 8GB」を独自に入手し、ゲーム性能の検証結果を公開した。その結果、新世代RDNA 4を採用するGPUでありながら、より安く販売されている旧世代Radeon RX 7600を下回るという厳しい結果になっている。
Radeon RX 9050は16基のCompute Unit、1,024基のストリームプロセッサを搭載し、上位モデルRX 9060 XTのおよそ半分となるGPU構成を採用。8GB GDDR6メモリを128bitメモリインターフェースで接続し、典型的なボード電力は92Wとされている。
Hardware Unboxedが実施した10タイトルのゲームテストでは、RX 9050は1080pで平均49FPS、1440pで平均33FPSを記録したという。
同メディアの検証では、1080pでGeForce RTX 5050が約20%、Intel Arc B570が約22%RX 9050を上回った。さらに旧世代のRadeon RX 7600も約22%高速という結果になっている。
1440pでもRX 7600が平均35FPSだったのに対し、RX 9050は平均33FPSにとどまった。Hardware Unboxedのテスト結果を見る限り、新しいRDNA 4世代のGPUでありながら、ゲーム性能では数年前に登場したRX 7600にも届いていない。
さらに厳しいのが価格だ。Hardware Unboxedが検証時に想定したRX 9050の価格は約280ドル。一方、RX 7600は海外市場で約260ドルで販売されており、新しいRX 9050の方が高いにもかかわらず、ゲーム性能ではRX 7600の方が上という逆転状態になっている。
Hardware Unboxedは、この性能であればRX 9050は200ドル以下でなければ購入を勧めにくいと評価している。現在の価格帯では、RX 7600だけでなくIntel Arc B570やGeForce RTX 5050なども競合候補になる。
またHardware Unboxedによると、AMDはパートナー各社に対し、RX 9050のレビューサンプルを同メディアへ提供しないよう求めていたという。同メディアは別ルートから製品を独自に入手して検証したとしているが、AMDはこの件について正式なコメントを出していない。
RX 9050には4GBモデルも存在するとされるが、こちらは特定OEM向けで単体販売の予定はない。一方、8GBモデルはASRockやSAPPHIREなどから製品が発表されており、ラテンアメリカ、アジア太平洋、日本など一部地域での販売が予定されている。
日本も販売対象となるだけに、国内価格は特に重要になる。今回のベンチマークはあくまでHardware Unboxedによる海外での検証結果だが、日本でもRX 7600より高い価格で販売されるのであれば、新世代という理由だけでRX 9050を選ぶメリットは小さそうだ。
逆に国内価格が十分に安く設定されれば、低消費電力などを含めてエントリーGPUとしての評価が変わる可能性もある。RX 9050は、性能そのもの以上に「日本でいくらで売られるのか」が重要なGPUになりそうだ。
管理人コメント
海外メディアの検証とはいえ、新世代GPUを測ってみたら安い旧世代RX 7600の方が速かったという、なかなか切ない答え合わせです。RX 9050は性能で殴るタイプではなく、どうやら値札で勝負するタイプ。日本価格まで強気だったら、その値札にも殴られることになりそうです。








