Gamescomのデベロッパー向けスピーカー調査の結果が公開され、ゲーム開発業界におけるAI活用の賛否両論が改めて浮き彫りになった。今回の調査はGDCやSkillsearchによる過去の調査と同様に、ジェネレーティブAIが開発者コミュニティの中で依然として分断を生んでいることを示すものだ。
「今後3年間で最も大きなインパクトをもたらす業界動向はどれか」という質問に対し、47%の開発者が「AIを活用した開発」を選択した。2位には「ハードウェア・RAM価格問題」が28%で続いており、現在のメモリ価格高騰がゲーム開発現場にとって切実な課題となっていることも示されている。
AIが最も価値を発揮する領域としては「コードおよびプロダクション」が挙げられた一方、アートやアニメーション、ローカライズ、マーケティング、ナラティブデザインといった分野ではAIへの期待が低い傾向がみられた。また、30%の開発者が「ゲーム開発へのAI関与をできる限り少なくしたい」と回答しており、AI導入に否定的な立場も根強いとわかる。
チームへの影響についても意見が割れており、33%がAIによって開発チームの規模が縮小すると予測する一方、36%は「役割が変化するが人数は減らない」と考えているという。「一人あたりの生産量が増加する」と答えたのは14%、「チーム規模に影響しない」としたのは17%だった。業界全体としてはAIの波を認識しつつも、その影響の方向性については見方が定まっていない状況だ。
今後3年間の最大のビジネスチャンスとして「小規模開発チーム」を挙げた回答者が37%で最多となり、AIが少人数での開発効率化に寄与するという期待が一定数存在することも明らかになった。収益モデルでは「デジタル・パッケージプレミアムゲーム」が29%でトップを占め、ライブサービス(24%)やアイテム課金型F2P(21%)がそれに続いたとされている。
出典:Gamescom Dev Speaker Survey
管理人コメント
AIが「今後3年で最大のインパクト」とは言うけれど、開発者の30%が「なるべく関わらせたくない」と思っているのはなかなかのツンデレ関係ですね。「AIさん、仕事はしてほしいけど近づかないで」……まるでゲームに登場する相棒キャラクターみたいな扱いで、開発者たちの複雑な心境が透けて見える調査結果だ。








